恵まれない少年達の安住の場 パジョディン僧院について

パジョディンは単なる仏教の僧院ではありません。そこは保護施設であり、 思いやりと信頼、 そして希望の場でもあります。

パジョディン僧院はブータンの首都ティンプーを見下ろす丘の上にあり、一番近い道路からでも山道を歩いて3時間かかります。かつてはブータンでも有数の豊かで美しい僧院でしたが、長い間放置され、又開発の波にもまれたこともあり、2010年、ワールドモニュメント財団によって世界で最も支援 を要する、危機に瀕した文化遺産のひとつに指定されました。この僧院は貴い仏教芸術の宝庫です。 パジョディン僧院の名は13世紀に聖人パジョ・ドゥゴム・シクポが瞑想したことに由来し、この僧院はブータンで最も神聖な場所のひとつと考えられています。僧院は公に解放された複合施設で、多くの神聖な建物や遺構、そして現在50人の僧侶が在籍する国立の僧院学校があります。僧侶の組織ドラツァン・レンツォ(宗教枢密協議会)は主に政府の資金で運営されていますが、国中に多くの仏教研究所や僧院があるためその資金は限られています。パジョディン僧院の僧のうち政府からわずかな手当てを支給されているのは3人に2人だけで、それを全ての僧で分け合わなければなりません。その結果僧たちは最低限の生活を強いられ、また彼らはみな貧しい家の出なので、家族からの援助もほとんど期待できません。僧院に送られてくる者の多くは孤児なのです。 ケンポ(高僧)チミ・ドルジはここ2年間パジョョディン僧院の院長を務めています。ハで育ち、7歳で中央僧院に入りました。ティンプーのタンゴ仏教大学で仏教哲学の修士号を取得後パロで3年間瞑想しました。プナカのセワラ・シェダ、およびハのジャムテ・ゴンパの僧院長を歴任しました。 ラマ(僧)ナムゲ・テンジンもまたハで育ち、7歳で中央僧団に入りました。タンゴ仏教大学で仏教哲学の修士号を取得後3年間瞑想しました。最近パジョディン僧院学校の学校長に任命されました。

ケンポ・チミとラマ・ナムゲがこのプロジェクトを推進しています。 彼らの使命は、ブ-タン全土の恵まれない少年達を保護、教育し、自信を与えることです。

ケンポ・チミとラマ・ナムゲがこのプロジェクトを推進しています。ふたりはこの僧院を、7歳から20歳の僧が充分な支援を受け良い環境で仏教の教えを学ぶ、活気ある学びの場にしたいと思っています。また宗教以外の、英語や数学、また環境学も教科に加え、木工、有機園芸、一般建築といった実践的技術を教えたいと考えています。この計画を実現し持続していくには僧の数を増さなければなりません。そのため、僧院はブータン中から恵まれない少年たちを迎え入れ、養育したいと思っています。 パジョディンのような僧院学校は保護教育の場、文化を守る場であると共に、社会福祉事業を行い、精神的支えとなってブータンの人々に役立っています。 この価値ある人道的文化的活動に今、緊急の支援が必要なのです。このウェブサイトを通じパジョディン僧院に受け継がれる精神を共有し、毎日の活動を皆様に知っていいただくことで、何か手を差し伸べたいと思っていただければ、とチミ・ドルジとナムゲ・テンジンは願っています。 (1)